1.はじまり
あれは年末12/30の個人配信だった
『ニコゲル、This isのアケコン作れね?』
アールさんは宵にそんなことを言った気がする
気のせいだと思いたかったがそんな訳がない
ほう?リスナーを巻き込んでそう来ましたか?
そっちがその気なら自分もネットを利用するまでさ…
条件は
・Obsidianがベースであること
・アールさん本人がアケコンに描かれていること
こんなところだったと思う
その場では『頭で考えておきます』とだけ発して
構想を練ることとした
・Obsidianの入手→個人輸入で対応
・Obsidianは黒と銀の配色なので、銀を赤へ変更する→金属部の塗装が必要
・青いLEDが特徴なので、青を赤へ変更する→LEDの打ち替えが必要
・静音パーツを好むので静音かつレッド系でまとめる
→レバーは三和静音、ボタンは三和レッドを旧型静音の緩衝材で静音化
ワンポイントでアールボタンの製作
・天板はアールさんの写真→PVから拝借して、飾りに"龍"の文字
ここまで妄想するのに30分
Obsidianと三和パーツを発注しつつ、明け方の個人配信で
『気が向いたらやります』なんて後ろ向きなコメントをした気がしなくもない
そこから適当ハメコミ合成で原案を作成してみた
それをいつもの3人であーじゃないこーじゃないといいつつデザイン修正
・天板にはアールさんの写真と龍の文字のみ
・アールボタンはデザインをシンプルに変更
天板とボタンにナコヒロさんのデザインを使用するので本人へ確認してOK
ここまでが年末のお仕事
個人的な作業終わりを4月末に設定して
動き始めることとした
2.発注と予定
大体の構想が固まったので
・小物塗装を引き受けてくれそうな業者へ見積もり(20社)
・LED打ち替えが可能な業者に見積もり
・三和電子へオリジナルデザインボタンの問い合わせ
以上のメールを元日に送信して年始明けを待つのだった
まずは三和電子様、価格表と提出方法を詰めながら数日間のやりとり
途中で龍ボタンが龍と豪ボタンのノベルティーに変化しつつも
1/8にはアールさんの支払いが完了、ボタンは3月上旬には完成して届いた
次に金属部の塗装、こちらは引き受けてくれる業者に巡り合わず難航
(20社に断られた)
ダメ元で小物塗装専門のプロ・フィット様に依頼を出すとOKが貰えた
海外から届いたObsidianを全バラして塗装部を取り外し
フィッティングを見るために再組み立てして送付
塗装は2月下旬には完成もう誰が見てもプロにしかできない
完璧な仕事がされて帰ってきたので大満足
LEDの交換は自動車のカスタマイズではポピュラーで打ち替えと表現される。
特に難しいことではなかったので、実績の多いゴッドはんだ様に依頼して
1週間も経たずして帰ってきた
3月には全て揃っていた筈なのにまだ完成をしない…
何故なのか?
それは天板用の素材がアールさんから送られてこないからだ
アールさんから素材が送られてきたのは2月の末だった…
3.終わらない作業
素材の色味を調整して、本命のArcadeshockと予備のFocusattackに注文したのが3月初旬
そこから3月末には天板が完成して組み付けに移ろうとしたのだが…
アールさんの一声
『龍の文字は実際に書いてもらって、金文字入れたらヤバい』
はい納期諸々もヤバいです
ここで墨の載らないArcade Shock製の物は使わず
予備で注文していたFocus attack製のものでテストをしてから再発注をする流れに
大急ぎでナコヒロさんに発送してテストしてもらい
OKが出たので再発注からの清書作業
清書が終わったのが5月中旬、なんとか間に合った
4.ついでに進化
Focus attackでダストワッシャーの装飾が4月からサービス開始になるので、以前に是空十三の時お世話になった手芸店員さんにデザインを依頼
そちらのダストワッシャーも5月中旬には完成
アールさんがOTTOを自分で導入したため、レバー構成を大幅に見直し
アールさんが感じたOTTOの不満点
キツイ/重いを大幅に軽減するためのセッティングとパーツ集めを始める
・コメ欄がメタピポで大喜利を始めたのでメタルピポットを導入
・軽さを求めるためあえてバネレートは増やさずアルミシャフトで軽量化
・メンテナンス性を上げるためにOTTO v5を腰上だけ採用とした
こちらも5月下旬にはパーツが集まった
5.試作機
アールさんの指定したおじリーグ3の1ヶ月前までに完成するという納期に
間に合うのか微妙になったため、急遽パーツだけ同じものを使用した
試作機を製作することとした
試作機はパーツの出揃った5月下旬には完成して即発送
試作機のフィードバックを宝具に生かす形とした
試作機を送ったことで問題が発覚
『レバーが重い』
これに関してグリス再塗布を試みるものの
依然として重いと言われたので
仕様変更をしたレバーユニットを送付
2つの候補から選択してもらったが
結局は三和静音レバーをほぼそのままの仕様で決定した。
…OTTOとは一体何だったのか?
6.完成
仕様が決まれば後は組付けるだけ
12月の末から続いた作業も6/13で着地しましたとさ
あとは発送だけなので、どんなイタズラをしてやろうかと考えている -終-
P.S
6/16に到着したようです
おじリーグ4、一か月前。
— アール/Aru (@papatiwawa) 2021年6月16日
ここから本格的な練習になる。
フルカスタムQanba Obsidian
宝具"AKAZONAE"到着。
製作ニコゲル @Nikogel360 と 題字ナコヒロ@kani_cyou718 に感謝! pic.twitter.com/QZKIT8KgCX