脳内垂れ流し

ここで書いてあることは別人が書いたものだと思って、他で持ち出したり質問したりしないように!

Mad Catz Arcade FightStick Tournament Edition to Restmod

 そろそろアーケードスティックに対してのネタが尽きてきたシリルです

 

唐突に話は変わりますが、先日新生Mad Catzが日本へ上陸するリリースがありました

www.4gamer.net

この新生Mad Catzですが…皆さんが知ってる企業とは全く別物になってる香港の会社だったりするので、残っている日本アカウントとは関係なかったりします。

 

更新するために延々悩んでハゲ散らかしたのですが、Mad Catzを語る何かが黒船襲来ってことで、今回は趣向を変えてRIP 旧Mad Catzなことをやっていきたいと思います。

 

今回のお題はこちら

 

Street Fighter IV - "Femme Fatale" Arcade FightStick Tournament Edition

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約10年前に数量限定で販売されたMad Catzのアーケードスティックです

これを現在でも戦える棒(Fight stick)とするべく※Restmod(レストモッド)していきたいと思います。

レストモッドとは?:レストアとモデファイを掛け合わせた造語、元の姿に復元しつつ一部を現代に合わせてカスタムすることを指す

 

 

 

まずは現状把握

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基板の状態があまり良くない以外は年式相応な状態です

 

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ただし…清掃があまり行き届いておらず汚れています

  

 

 

1.分解&清掃

 アーケードスティック本体の汚れを取るために分解していきます

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本体内部の様子  シリコンが変色して黄ばんでます。

 

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天板の状態 一部に錆が浮き始めていました

 

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本体裏側 ほこり等で汚れています
 

 

各パーツを中性洗剤で洗浄後に組み直します

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表面は余分な油膜も取れてキュッキュと音が鳴りそうなくらい綺麗に

ただし内部のホットボンドが色移りして取れないんですけど…

当時の設計者は10年後を考えていなかったようです

 

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天板表面は#10000のコンパウンドで軽い傷を取ります(深いのはあきらめる)

発錆している箇所は広がらないように錆落としをしておきます

 

 

 

2.レバー交換

TEでは三和電子製の標準的なレバーJLF-TP-8YT-SKが使用されていますが、それを"OTTO DIY Sanwa JLF V5 Upgrade Kit"にてアップグレードして使用します。 

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左:OTTO DIY v5  右:JLF-TP-8YT-SK

TEで使用されていた三和レバーのスイッチ(TP-MA)とバネを新品に変更して、以前のパーツを再利用しつつOTTO v5を組み込んでいきます。

 

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OTTO DIY Sanwa JLF V5 Upgrade Kit

アクチュエーター:12mm  ガイド:BYF

完成させてしまえば普段の三和レバーと取り扱いに大きな違いがありません

 

 

3.ボタン交換

TEでは三和電子製のOBSF-30&OBSF-24が使用されていましたが、これを現代風に変更していきます。

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上:OBSF-30  右:SDB-202

OBSF-30に使用されているsw-68を高寿命のCherry MX speed silverに変更するため

SAMDUCKSA SDB-202 Cherryに変更します。

 

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左:OBSF-24  右:PS-14-D

またOBSF-24は側面に配置するとタッチが軽く誤動作をさせやすいので、セイミツ工業PS-14-Dへ変更します。

 

 

  

4.PCB交換

ノーマル基板では旧型ゲームハードのXBOX360にしか対応していないので、Madcatz TE/SFxT/VS/FS Pro EZ MODを利用してUniversal Fighting Boardへ変更します。

TEの頃はタッチパッドやL3/R3が設計されていなかったので、TURBOの代わりにタッチパッドをボタンとして設置しようと思います。

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左:新基板(EZ MOD)  右:旧基板(TE)

XBOX360用からPS3用に変更するので一部LEDの場所が違いますが、動作するんで気にしないことにします

 

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LEDはパターンカットで発光する場所を変更できます

SJ2:HOMEのLED SJ3:元TURBOボタンLED

(間違ってSJ3をカットしてしまい、はんだ盛り盛りで対処したのはナイショの話)

 

 

 

5.組立

本体清掃も終わりパーツ類も揃ったので、後は組み立てていきます。

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表側の配線状況、メインPCBが取り外されています

 

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裏側は本来なかったUSB配線とUFBが移設されています

 

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OTTO v2とSDB-202を組み込んでいきます

 

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底面には次世代モデルのTES+風に滑り止めを施します

 

 

 

6.完成

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Femme Fatale" Arcade FightStick Tournament Editionのレストモッドが終わりました

見た目では全く分かりませんが、10年前のアーケードスティックに新型のカスタムが施してあります。

 

 

 

7.最後に

今回は大げさにレストモッドとか書いてますが、古いものを綺麗にしてパーツ交換しただけです。

その気になれば、どんなスティックでも同様なカスタマイズができると思います。

このスティックを含めてアーケードスティックの貸し出しをしてますので、見てみたい方はご気軽@nikogel360へDMお願いします。

tinpowww4545wwww.hateblo.jp